2012年05月13日

電気料金値上げ!【ピークシフトプラン】と【おトクなナイト10】を家計シミュレーション比較

新聞やテレビで大きく取り上げられている「時間帯別料金(=ピークシフトプラン)」。

2012年7月1日から、原子力発電所事故・停止による電気料金の値上げが実施されることになりましたが、今回の改定で我が家の太陽光発電ライフにどう変化をもたらすのか?を検証してみました。

まずは、発表された値上げ後の改定料金について見ていきます。
⇒東京電力プレスリリース 電気料金の値上げについて
http://www.tepco.co.jp/cc/press/2012/1203333_1834.html
この内容には、
・ピークシフトプラン(時間帯別料金)なるものが新たに新設
・既存の電気料金プランは残るが、それぞれ1kw当たりの単価が割り増し
・値上げ期間は平成24年度から平成26年度までの3年間
・おとくナイト10の新規加入受け付け停止予定
といったトピックが盛り込まれていたのですが・・・

具体的にはどのような変化があるのか?
なび家の夏(7月)の電気料金にあてはめてシミュレーションしてみました!
※燃料調整費などは考慮出来ないので、あくまで概算です。
(基本データ)
2011年7月の電気料金(おトクなナイト10)
消費 169kwh:3,736円(昼間: 73kwh/夜間: 96kwh)
 
【パターン1】プランを変更せず「おトクなナイト10」を継続した場合
 昼間     73kwh×25.50=1861.50円
 夜間     96kwh×12.38=1188.48円
 基本料金   1260円(変わらず)
 口座振替割引 -50円
 合計     4259円
 ⇒値上げ額 523円(値上げ率 13.99%)

【パターン2】ピークシフトプランに変更した場合
※昼間が適用される時間帯が異なり、朝晩1時間づつ増えますので下記試算より金額が増えることが想定されます。
※ピーク時間帯はすべて太陽光発電で賄えると想定しています。

 昼間     73kwh×29.66=2165.18円
 夜間     96kwh×12.13=1164.48円
 基本料金   1260円
 口座振替割引 -50円
 合計     4539円
 ⇒値上げ額 803円(値上げ率 21.4%)

【パターン3】通常の従量電灯Bにした場合
 第一段階料金 120kwh×19.16=2299.2円
 第二段階料金  49kwh×25.71=1259.79円
 基本料金   1092円(40A)
 口座振替割引 -50円
 合計     4327円
 ⇒値上げ額 864円(値上げ率 23.1%)

この試算をしてみて分かったことは、
★電気使用量が多いほど、値上げ率は高くなっていく。
(使用量に応じて値段が上がる段階料金の上げ幅が、上の段階になるほど増えるため)
★「おトクなナイト10」がいかにメリットの高いプランであるかが再確認出来た。
(だからこそ、東電にはメリットが少ないので「おトクなナイト10」の新規加入受け付けの停止を予定しているわけですね・・・。)
★「おトクなナイト10」で夜間使用割合を増やすことによって、値上げ幅は飛躍的に下げられる。
★「ピークシフトプラン」については、ピーク時間帯(夏季のみ:毎年7月1日から9月30日までの期間)は節電できるが、その他昼間時間帯での使用量が300kwhを超える場合は、「おトクなナイト8」や「おとくナイト10」に比べてメリットがありそう。
★おトクナイト8や10を選択する場合、夜は固定料金だが昼は利用量が増えると段階的に単価が高くなるので、太陽光システムを設置しているなら発電分で賄えるため気にせず昼も使えるが、設置していない場合は要注意。太陽光無しで、日中に月合計120kwh程度以上使う場合、「ピークシフトプラン」は昼も固定なのでメリット有り。ただし、13〜16時は夜の電気料金の5倍になるので、このプランを導入するなら13〜16時に一切電気を使用しないくらいの覚悟で加入しないと厳しい・・・。

ということで、
それぞれの家庭の電気使用状況によって変わりますから一概には言えないものの、
(1)太陽光発電システムを導入している家庭
(2)共働きで、昼間の時間帯は不在など昼間の節電がかなり期待できる家庭で、且つ昼間の電力使用量が月120kwh程度以下の場合
は「おトクなナイト10」のプラン設定が、一番電気料金が安くなると思われます。
※必ず自宅の使用量、時間帯などから試算をしてください。上記に当てはまる場合でも、条件によっては必ず安くなるとは限りません。

もし「おトクなナイト10」の導入を考えている方は、東電が新規受付を停止する7/1前に申し込んだ方が良さそうです。ただこのプランも、『現在加入済みの方は、経過措置として引き続き適用』と書かれているので、いずれ無くなる可能性が・・・ヤメテー!

また、太陽光発電システムを導入していないご家庭でも、契約アンペア数を見直すなどして、使用量・値上げ幅を最小限に抑えてみては?!
ちなみになび家は「おトクなナイト10」なので、契約アンペア数は無いのですが、通常の従量電灯Bでご契約されている場合は、30アンペア位に下げると基本使用料が安くなりますし(電気料金の単価は下がりません)、使いすぎも防げるのでオススメです。うちもナイト10プランに入る前には30アンペアに下げて利用していましたが、支障なく過ごせていました!エアコン2台つけて電子レンジつけて、ドライヤーをつけて、さらに洗濯機などを回したりとかするとブレーカーが落ちたりするかもしれませんが・・・。

★なび家はこちらに太陽光発電システムを依頼しました!→お店体験レポートはこちら
※2012年5月1日 社名変更しました
●TEAM LOHAS(チームロハス)株式会社 047-483-3374
千葉県八千代市村上1610-6川嶋ビル2F(地図)東葉高速鉄道「村上」駅より徒歩10分
【ホームページ】http://www.team-lohas.com/index.htm

〔関連レポート〕
2009年03月15日 設置後の我が家は?“液晶モニター”と“おトクなナイト10”効果



posted by やちなび子 at 17:50 | Comment(2) | 太陽光発電システムについて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも楽しく拝見させて頂いています。
電力プランは、「電化上手」という選択指は無いのでしょうか?
電化上手の場合も計算していただければ幸いです。
Posted by ryo at 2012年08月25日 15:51
ryoさん。

コメントありがとうごいます。

「電化上手」は、エコキュートや電気温水器などの夜間蓄熱式機器等をご使用方がご利用いただけるメニューで、なび家ではオール電化にしておらずガスを併用使用しております。
また「おトクなナイト10」は「電化上手」と比べ朝7:00〜8:00と夜22:00〜23:00が夜間料金で使用できることがなび家にとってメリットが大きいのです。
とはいえ、太陽光発電を導入されているかたの大半はオール電化ですので「電化上手」のシュミレーションも記載したほうが参考になりますので調べてみます。
ご意見ありがとうございました!
Posted by なびお at 2012年08月25日 18:24
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